ムーンプラザの雑記

文章を書くのが苦手ながらプロセカ・ガルパ・VTuberとVR空間を中心に気まぐれに書きます。

VR空間での美容室イベント1周年振り返り

【この記事はResonite Advent Calendar 2023 12日目の記事です。】

※本題を読みたい方は「美容室イベントを開くまで」へ飛んでください

はじめに

はじめましての方ははじめまして。第7回ibisPaint公式オフ会(2019年)参加者でもある月光原澪と申します。Resoniteではmpです。

↑普段はNeoRoidフォルムなので少しレアなVRoid製の姿
アドカレ自体は5回目ですがやっと慣れたところです。

  • 5年前の記事はリアルで使っていた名義のためリンクなし(制作関連)。
  • 3年前の記事はこちら(プロセカ関係)。

nz.hateblo.jp

  • 2年前の記事は別名義のためリンクなし。
  • 昨年の記事はこちら(NeosVR関係)。

nz.hateblo.jp
よっしーさんから回ってきたアドカレバトンを繋ぎたいと思います。
Resoniteについての説明は11日目まででも軽くされていますが、一応後ほど簡潔にします。

自己紹介

2009年頃から仮想空間に生息するVクリエイターです。ゲーム・3Dモデル・イラスト・ドット絵・耳コピなど…広く浅く色々作ります🖌️
2009年当時はアットゲームズ(セルフィタウン)にいました。
cluster:2020/05~・NeosVR→Resonite:2022/08~です。
(Resoniteのmpの由来はメインアカウントの名前"ムーンプラザ"の略です。)

VRoidStudio製アバターとNeoRoidの無言勢です。

リズムゲームはガルパ*1もプロセカ*2も配信日からのバンドリーマー・セカイの住人、第1期プロセカ応援大使で2010年頃からのボカロリスナーです。

Resoniteについて

VR SNSとも仮想空間ともメタバースとも呼ばれるものの1つです。VRChatやclusterと近い存在です。
経緯は長くなるので簡単にすると、NeosVRというものから経営陣を残し開発陣が分離し生まれたサービスです。*3
Resoniteの特徴としてワールドをまたいでアイテムを出し入れできたり、ワールド内で(Unityなどを使わずに)ノードプログラミング(ProtoFlux((ロゴとしてはprotoflu(x)と表記され、よくFluxと呼ばれます。)))ができたりします。空を飛んだり壁抜け移動できたり自由度が高いのも特徴です。

概要

Resoniteではハサミを使ってダイナミックボーンの入った髪やしっぽなどを切ることができます。*4
このハサミを使って美容室イベントを開きました。
指が切れないよう改造したハサミを使っています。改造の過程は去年の記事をご覧下さい。*5改造前のハサミのlogixはCadynさんという方が作成したようなのでここでも感謝を伝えておきます。
また、会場として使っているワールドはとりとりさんのアバター美容室&雑談所です。ありがとうございます。

ちなみにこのハサミ、切るだけでなく伸ばすことも一応できてしまいます。(VR界隈で有名なねむさんも言及していました。)

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ハサミの現状

  • 去年の記事の最後に書いたことについて実現したかを簡潔に記載します。
  • 元に戻す機能:スケール変更したボーンslotを記憶してコンテキストメニューから1つ前に戻す→実装できました。さらに戻す機能をatLastさんが配列を使って作ってくれるかもしれません。
  • 切ったものをその場に残すよう変更:ハサミで切ったしっぽをつけたり髪を切った感が出せる→現時点では実現できずでした。切る度にワールドが重くなったりと実装コストも大きく難しいです。
  • 安全性のレベル指定:「bone」「tail」などより広いものとslot名未指定を加えた3段階に手元のメニューから切り替え→実装できました。Safety/Danger/NoLimitの3段階です。(詳細な判定ボーン名は説明書に記載しているのでイベントの時に声かけてください。)
  • 自分用・他人用切替:手元のメニューから切り替えて1つのアイテムに統合→実装できました。

ハサミの実例(動画)

  • 実際に見てもらった方が分かりやすいのでResonite内でハサミを使った動画を紹介します。ハサミを使ったBeforeAfter画像は去年の記事に何枚もあるのでそちらをご覧下さい。

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切れる髪やしっぽ(ボーン)について

  • 3Dモデルでは「ダイナミックボーン」と呼ばれるものを設定することで揺れるものを表現できます。(Resonite内での設定方法はここでは省略してアドカレの二カメさんの記事を紹介しておきます。)
  • VRoid Studioでは髪の揺れ方を設定する画面からボーン数も設定できます。
  • ResoniteのInspector上で確認すると階層は次のように表現されます。(下は3つの場合でそれ以上の場合も同様に続く)

>hair1
 >hair2
  >hair3
揺れる根元から先端までの子の関係になっているためボーン数が多いほどハサミでも細かく切れることになります。
mpの美容室イベントに来場される前にはこのボーンの設定をしておくことを推奨します。(ボーンが入っていないと切れないため後述するウィッグやエクステを切る楽しみ方が主になってしまいます)

1月開催:美容室イベントを開くまで

  • 1/31(火)21時~23時頃開催
  • 便利なハサミに改造したのでそれを使う場と広める場を作りたいという想いから2023年1月に前身となるヘアカット専門店を開いたのが始まりです。

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  • 第5火曜としたのは頻度的な問題と意味のある開催条件にしたいことからでした。
    • 毎月は敷居が高いため、1ヶ月に1回は来ない頻度の条件で開催したかったこと。
    • とあるラジオ番組の5週目限定コーナーのようなレア感とかつて現実の美容室が休みとされていた火曜にすることで現実は休みだけどバーチャルが開いている意味を持たせたかったこと。
  • 多くの方の宣伝もあり一時満員御礼で入れないほどの盛況でした。


↑とりとりさんのカット前後:リボンが目立ち印象も変わります。


無料Webマガジン「VR-LIFE vol.5」に掲載


↑いおだいおさんの伸ばす/切る比較:伸ばしてもボーンの総数は変わらないので貫通しがちです。

5月開催:美容室を冠したイベントとして開催

  • 5/30(火)21時~23時頃
  • 一応この回からカット以外に備えて名前は変わったものの内容はほぼ変わっていません。

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  • 8人上限のところ最大15人まで拡張しましたがそれでも一時満員でした。
  • 前回も今回も写真を撮る時に人が減っていたので次回以降人がいるうちに撮ろうと思ったのはこの頃からでした。



8月開催:エクステを導入

  • 8/29(火)22時~23時頃
    • 生活・帰宅時間が変わったため今回から1時間遅い開店になりました。

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  • VEXさんの協力によりエクステを導入しました。ワールドに元々置いてあるウィッグも使えることをアピールし、十分なボーンの入っているアバターを持っていない場合でも楽しめるイベントになりました。
    • 画像の触覚みたいになっているのもエクステです。頭の近くで離すと追従するため方向も自由に決められます。
  • 前回まで気になった人数は12人で問題なく落ち着きました。(開催時間が遅くなったことと初心者案内デーとの時間被りの影響も大きいかもしれません。)


10月開催:NeosVRでの最終回とResoniteでの動作確認

  • 今回のみNeosVR会場とResonite会場の2つ同日開催です。
    • NeosVR:10/31(火)21:30~21:50→実際には21:45~22:00頃
    • Resonite:10/31(火)22時~23時頃
    • 月に1回程度ある1時間帰宅が遅い日に重なってしまい元々詰めていた時間がさらに厳しくなりました。

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今後の展望

  • 最終的にはUnity要らずな髪型変更のできる美容室を目指します。
  • 短期的にはヘアスプレーのような直感的な髪色変更ができるようにしたいです。
  • また、髪を留めるクリップのようなものを使ってまとめ髪をできるようにしたいです。(温泉ワールド向けに髪がパスタ状態にならないよう準備できたり使い道は大きくなりそうです。)似たようなアイテムはあるので実装はできそうですが、汎用性を高くするのが難しそうです。
  • そして、2024年は回数を増やして毎月30日に開催する予定です。(2月はありません。)
    • 帰宅時間も休みも全て変わったので火曜開催が厳しくなり、澪にちなんだ30日です。2024年初回の1/30は第5火曜でもあり30日でもあるので分かりやすいですね。
  • 自由な雰囲気なのでお気軽にご来店お待ちしています。

おまけ:美容室の色々なアイテム

美容室イベント内で置いてあるよく使うアイテムから使ったり使わなかったりするアイテムまで紹介します。

  • ハサミ:初期から導入。2022年に改造済みのBoneCutter。
    • Undo機能、ボーン名による判定、切るだけでなく伸縮、柄の色変え、自分に使うといった追加機能を実装してあります。このイベントで配布していて、配布コーナーにはアイテム台に入って大きくなったハサミと共に使い方が分かる説明書(Bluenote)もあります。(大きくなったハサミは装備すれば手に合ったサイズになります)

  • エクステ:2023年8月開催の回から導入。
    • 頭の近くで離すと追従し、headの一部として認識するためハサミも使えます。ロングヘアの先に付けるといった使用はできません。

  • ウィッグ:緑のツインテールのはワールドに設置。
    • エクステ同様頭の近くで離すと追従します。というかむしろこちらが先に存在していました。追い剥ぎ(羅生門)すればアバターから作ることもできるので作りたい方は少し詳しい方に相談してみてみてください。

  • 注文用紙:実は初期(1月)からあるがだんだん使用頻度が低下。
    • 「一」がつくラーメン屋さんにあるシステムを参考にした用紙で、レーザーでトリガーすると赤い丸が記入できます。リセットするボタンしかないため間違えたらやり直すしかないですが、混雑時の運用を想定していたので大きな問題にはなりません。
    • 1月のイベント当日に急いで作ったので項目が雑ですが仕様です。

  • 椅子:ワールドに置いてはありましたが実際切る時には背もたれに髪が重なって邪魔になるため使わず立つことを推奨しています。
  • その他:鏡など色々ありますが特記することもないので現地でそれぞれ使ってみてください。

おわりに

Resoniteでは誕生日会場を即興で作れるほど活動的な人が多く、軽くイベントも詳しい方に相談すれば敷居低く開催しやすいと思います。Resoniteになってからはイベントも増えているため、参加しながらやりたいことを見つけるのも良いと思います。

Resoniteアドカレ2023明日(13日目)はYOURさんです。楽しみです!
アドベントカレンダー、最後までお楽しみください。
以上、月光原澪でした🌙

adventar.org

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*1:バンドリ!ガールズバンドパーティ!

*2:プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク

*3:Resonite民はNeosVRのことを「前世」などと名前伏せがちですがここでは普通に言ってしまいます。

*4:正確には一部のスケールを極めて小さくして見えなくしています。

*5:仕組みについてNeosVRのlogixとして解説していますが、ResoniteのFluxも仕組みは似ていて参考にはなると思います。