【この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2024 23日目の記事です。】
はじめに
ムーンプラザと申します。バーチャルな空間では月光原澪を名乗っています。
アドカレ自体は6年目になります。今年は多めに挑戦しています。
- 6年前の記事はリアルで使っていた名義のためリンクなし(制作関連)。
- 5年前の記事はこちら(プロセカ関係)。
- 3年前の記事は別名義のためリンクなし。
- 2年前の記事はこちら(NeosVR関係)。
- 昨年の記事はこちら(Resonite関係)。
- 今年の記事:7日目(ボカロ関係)/8日目(ドット絵関係)/18日目(Resonite関係)/19日目(VTuber関係)/22日目(ゲーム制作)
kazuhitoさんから回ってきたアドカレバトンを繋ぎたいと思います。
簡単に自己紹介
社会全体がスマートフォンに依存してきた現状
感染症の影響もあり現代では様々なことが電子化、特にスマートフォンを用いたサービスに移行してきました。
この現状において情報アクセシビリティの観点ではスマートフォンを何らかの事情で扱えない人に不利益が目立つようになってきました。アクセシビリティは特別な人に配慮するということがやや多く語られますが、今回のスマートフォンに関連する事例ではいわゆる健常者であっても関係する問題です。
スマートフォンは例えば身体的に扱えないということは多くの人が思い浮かべますが、経済的な理由で持っていない人、電池切れで一時的に使えない人も対象に入ってきます。
この記事ではいくつかの実例を挙げて考えるきっかけになればと思います。
事例1:電車の発車案内板
- 次に発車する列車を表示する電子案内板ですが、3行表示の下段はお知らせがスクロール、残り2行に「通過」の文字がそれぞれ表示されていたらその時点においては全く意味を持ちません。この表示が見られている時は余裕を持ってホームにいるときとなりますが、次の発車時刻がすぐに分からないことでトイレを済ませておくかの判断にも影響を与えるなど不利益が生じます。
- すでに紙のポケットサイズの時刻表もほぼ廃止され、ホーム上の時刻表もサイズが小さくなったり片面のみなど削減方向にありアクセシビリティ観点では悪い方向に進んでいるように見えます。
- 近年の例では東京都内の東急東横線が東急新横浜線開業に伴う直通運転を開始し、急行が2連続で運転することで通過のみの表示となっています。土休ダイヤではSトレインと特急/急行の連続においても同様の表示が見られます。
- JR線では1行表示のタイプで特急NEXで表示が埋まった際に追加料金のかからない列車の発車時刻が見られない状態になっています。
- 小田急線でも当たり前のように通過が2行表示されます。
- 京王線は通過が連続する際は通過は1行のみ表示しています。通過したのに表示が消えないのは分かりづらいものの次の発車時刻は分かるようになっています。
事例2:池袋パルコの営業時間のお知らせ
事例3:決済関連
- 還元キャンペーン類では東京都であればTOKYO元気キャンペーン、神奈川県であればかながわPayが該当します。その他にも自治体の地域振興デジタル商品券類が複数該当しますが、これらは明確な不利益となりうる問題とも言えるでしょう。ディジタル・ディバイドとも言われる格差です。
おわりに
バーチャルな姿を持って活動している自分が浮くような界隈のアドベントカレンダーに参加して緊張しましたが、興味がある分野ではあったため参加できて良かったです。
アクセシビリティアドカレ2024、明日(24日目)の記事はmilk54さんです。
アドベントカレンダー、最後までお楽しみください。
以上、ムーンプラザでした。
*1:プロジェクトセカイ カラフルステージ!